肺がん 手術 しゃっくり 止まらないの漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
大学病院からの紹介で、肺がんの手術をした後しゃっくりが止まらなくなり、苦しんでいる、柿のヘタを煎じて飲むように言われました、と患者さんの奥様が見えました。
患者さんの体質や症状、舌の色など、ご本人がいらっしゃらないのでわかりません。「とりあえず柿のヘタを煎じて飲んでいただいて、効果がなかったら今度ご本人が来られたらいらしてください」とお話しして、柿のヘタをお渡ししました。
柿のヘタは、しゃっくりに効く民間薬としても、昔から飲まれています。そしてこの方は柿のヘタだけを煎じて飲まれたのですが、2、3日して「全然効きません」とご本人が来店されました。
見ると真っ青な顔色で、痩せて元気がなく、とても冷える、便秘もある、とおっしゃいました。
冷える、便秘などを目標に腸の働きを整え、潤す漢方と、柿のヘタを一緒にのんでいただきました。
そうしたら、飲んだら一服であんなに頑固で苦しんだしゃっくりがピタッと止まったそうです。しかし時間がたつとしゃっくりが出てきますが、この漢方薬を飲むとすぐにピタッと止まるそうです。
来店は体力がなくて大変なので自宅に来てほしい、というご希望でしたので、それからは1週間に一回訪問し、症状をお聞きして漢方薬をおすすめし、それからはしゃっくりに悩まされることがなくなり、大変喜ばれました。
しゃっくりは横隔膜の痙攣(けいれん)といわれます。手術のとき、横隔膜を傷つけたり、あるいは冷えからも起こる様です。
ある人は冷たい水を一気にたくさん飲んだ時からしゃっくりが始まり、2年間止まらなくなったそうです。暑い季節、胃腸を急に冷やすと、横隔膜の痙攣を引き起こすといわれます。冷たいものには気を付けましょう。
また、漢方薬は体質、症状に合わせると効き目が出ます。単純に「○○に効く」と聞いてそれだけを買うのではなく、漢方をよく勉強した、薬剤師や医師に相談すると、的確な漢方薬が出て、早く治ります。
文責 薬剤師 国際中医専門員 植松光子
TEL:049-245-6637
住所:埼玉県川越市砂新田2-8-7